ちぇりーの館

1−4 C言語プログラミング講座 四則演算をしてみよう!



こんにちは! 今回は、コンピュータの基本である四則演算について説明します。 以下のプログラムを書いて実行してみてください。

#include <stdio.h>

int main(void)
{
	printf("-----四則演算サンプル-----\n");
	printf("7+3= %d\n", 7+3);
	printf("7−3= %d\n", 7-3);
	printf("7×3= %d\n", 7*3);
	printf("7÷3= %d\n", 7/3);
	scanf("a");
	return 0;
}

四則演算とは、足す・引く・掛ける・割るの事です。C言語は、人間に理解しやすいように 設計されている言語なので、算数と同じ感覚で書く事ができるようになっています。

○四則演算

算数の加減乗除の計算をする記号は、+−×÷が使われますが、C言語では以下のように少し異なります。

 算数   C言語 
+
-
× *
÷ /


*は『アスタリスク』、/は『スラッシュ』と読みます。+と−は、算数の記号と同じですが×と÷は*と/として表現します。

 算数   C言語 
5+4 5+4
5−8 5-8
6×2 6*2
7÷2 7/2


ちなみに、当然の事ながら計算結果はどちらも同じになります (^_^;

○printfで計算結果を表示する

 計算ができるようになったら、画面に計算結果を表示させてみましょう。ちなみに、計算結果を表示させるためには、 前回説明したprintf関数を利用します。余談ですがこの関数は特に重要な関数で、毎回使用する事になるので、もし この関数の使い方を、忘れてしまった方は前回のprintf関数の説明をもう一度読んで、理解する事をお勧めします。 それでは、冒頭のプログラムを見ていきましょう。

printf("7+3= %d\n", 7+3);
printf("7−3= %d\n", 7-3);
printf("7×3= %d\n", 7*3);
printf("7÷3= %d\n", 7/3);

この部分が画面に計算結果を表示するプログラムになります。ちなみに、このプログラムの 実行結果は以下の通りになります。

四則演算プログラムの実行結果図

この結果を見ていただければすぐに気づくと思いますが、『%d』の部分が表示されずに、","で区切られた 計算式の結果が表示されています。

printfと複数の引数

前回の説明で、関数に引渡す値の事を引数と呼びました。今回は、文字列と計算式の2つの引数を渡しています。 引数は、複数個関数に渡す事が可能でその際は","で区切ります。ではなぜ、複数個の引数を渡さなければいけないかと 言うと、文字列内では計算を行う事はできないからです。これは、考えれば当たり前の事で、もし自動で計算されてしまうと、文字列内では 計算式をそのまま書く事ができなくなってしまいます。従って、計算式の結果をあらかじめ文字列の外部に用意しておく必要が あります。それが、二つ目に引渡される計算式です。また、文字列のどの部分に計算結果を表示するかを指定する必要もあります。 それが『%d』という記号で示されている場所になります。
もっと簡単に言うと、『printf関数では文字列の中に"%d"があると 文字列以降にある引数から計算式の値を取得して表示させる』と思っておいてください。
 ふー、これで納得! じゃあ、今回の講座は理解した……と思った方は、もう一度よーく結果を見てください。 『あれ?』と思いませんか。よく見ると、割り算の結果が正しく計算されていません。本来なら『7÷3』なので、"2.333…"となるはずが、 結果は"2"となっております。実は、『%d』は整数値しか表現できません。従って、0.3333…の部分は、 切り捨てられて2となってしまうのです。正しく小数点まで、計算したい場合には、二箇所の修正が必要です。一箇所目は、 計算式で使われている整数の数字をすべて小数点をつけた形で表します。つまり、

7/3 → 7.0/3.0

とします。二箇所目は、文字列中で使用する記号を『%d』ではなく『%f』にします。

以下にサンプルを示します。

#include <stdio.h>

int main(void)
{
	printf("-----割り算サンプル-----\n");
	printf("7÷3= %f\n", 7.0/3.0);
	scanf("a");
	return 0;
}

割り算の小数点を表示するサンプル

どうでしょうか? 今回は、四則演算の計算及び表示について説明しました。 以下に今回勉強したprintf関数を使ったプログラムをいくつか掲載しておきます。 皆さんもご自分で色々と試してみてください。

< サンプルプログラム >
四則演算のサンプルプログラム

< 実行結果です >
四則演算のサンプルプログラム結果

 いかがでしたか? 本日はここまでとなります。今回は、四則演算とprintf関数について 紹介しました。次回は、値の保存方法として変数について説明しようと思います。
前回同様、内容が判り難かったり、疑問・質問等がありましたら時間の許す限りお答えしようと思いますので どしどしメールを送ってください。 でわでわ、お疲れ様でした (^_^)/

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